三条凧合戦いかがっせん
について

三条凧合戦いかがっせんについて

三条凧合戦いかがっせんは、新潟県三条市で毎年旧暦の端午の節句(5月下旬から6月初旬)周辺の土曜日~日曜日に2日間にわたり開催される、六角巻いかを使用したイベントです。
三条市内の30組もの凧組が威勢良く、六角巻いかを三条の空に揚げて合戦を行います。

六角巻いかについて

六角巻いかは、竹三本(横骨二本と中骨一本)・糸(縁糸・鼻緒糸・弓糸)・和紙・染料・糊で作られています。
中骨という中心の竹を外すことができ、くるくると巻いて小さくなることから、六角巻いかと呼ばれます。
巻くことでコンパクトになるため、携帯性に優れています。
少ない風で揚げることができ、操作性も優れているので激しい空中戦を展開することができます。
この六角巻いかは、三条独特のもので「SANJO ROKKAKU」として世界に知られています。

三条凧合戦いかがっせん・六角巻いかの歴史

三条凧合戦いかがっせんの起こりは、江戸時代の慶安2年(1649)に陣屋が設けられたところから始まります。
陣屋は端午の節句に藩主が名君である事を祝して、四角いかを揚げました。
その後、端午の節句に陣屋と町民で全町を挙げて凧合戦いかがっせんが始まりました。
陣屋は、農民の働き盛りの若手から紙鳶人夫いかにんぷを募り、酒食をもてなしました。
いかの大きさも100枚張~200枚張の大いかで、糸も親指ほどでした。
町民は、30枚張~50枚張の比較的小さいいかで、糸も細いものでした。
合戦をした場合、毎回陣屋側が勝利していました。
その後、町民も毎年負けているのは面白くないため「小さいいかで、大きいいかに勝つ方法はないのか?」というところから形を六角形に変え、細糸で太糸を切る技術を磨き、毎年町民が勝利するようになっていきました。
陣屋も四角いかでは不利だと分かり六角いかに変え、互いにいか揚げの技術を競い合って、更に巧妙になり、誇れるようになりました。
そして現在では、【SANJO ROKKAKU】と日本語で呼ばれて、世界に知れ渡っています。
また、三条市は世界の【六角巻いか発祥の地】としても有名です。
※100枚張=習字の半紙100枚分